アロマの保存方法・消費期限のまとめ!精油(エッセンシャルオイル)を管理する基準
アロマ(精油)は、保存方法や取り扱い方で、品質の劣化に大きな影響が生まれます。
劣化すると香りが飛んでしまったり、毒性が高まるなどの危険性もあります。
アロマは自然からの貴重な恩恵なので、ちょっとした工夫でアロマの力をより長くに使えます。
気にしすぎるのは良くありませんが、日常にアロマを使う時には意識したいPointです。
アロマの保存方法(精油の保存)
アロマ(精油)の劣化を防ぐには「光」と「温度(熱)」と「湿度」の3点を注意する事がPointです!
特に、「温度」と「湿度」が高いと【酸化】しやすくなります。
また「光」と「温度(熱)」が合わさると【酸化】が加速します。
光と温度と湿度に要注意「発がん性物質」発生のリスク?!
アロマ(精油)は、【酸化】すると発がん性物質を含むようになると言う記述もあり、心配になります。
ただ、防腐剤も添加物も含まれない100%天然オイルがアロマ(精油)なので、
【酸化】が起こる事は当然です。
特に【酸化】しやすいアロマは、リモネンが含まれる柑橘系のアロマです。
・オレンジ ・レモン ・グレープフルーツ ・ベルガモッド
・ライム ・ユズ ・フェンネル ・マンダリン etc...
なるべく【酸化】しないように「光」と「温度」と「湿度」の注意点をまとめます。
●まずは「光」に関して
①直射日光のあたる場所には置かない事
アロマ(精油)は、光で酸化反応などが加速されます。
アロマ(精油)で作ったスプレーでも同じです。
②遮光瓶で保管しましょう
アロマ(精油)は、遮光瓶(しゃこうびん)という小瓶で売られています。
この遮光瓶は光を遮ってくれますが、遮光瓶の色によっても違いがあります。
光を通しにくい遮光瓶の色の順番
茶色 > 黒色 > 緑色 > 青色 > 透明
※茶色が一番光を通しにくく、透明が一番光を通しやすい
この中で一番光を通しにくい茶色の瓶は、紫外線を95%以上遮ってくれます。
ただ、完全にに光を遮断することはできないので、アロマは日の当たらない場所に置く事がおススメです。
〈アロマを長持ちさせるのに好ましい場所〉
・タンスや押入れ、クローゼットの中
・日光の当たらない引き出しの中
しかし…日光を無理やり避ける為に、しまい込むと日常で全く使わなくなってしまいます。
なのであまり気を使いすぎず、「日光の当たらない場所を選んで置いておく」程度が丁度良いです。
それでも気になる方は、昔の薬箱の様な木箱を用意して置くと便利です。
●次に「温度(熱)」に関して
アロマ(精油)は熱でも酸化の反応が加速されます。
【アレニウスの式】から導き出される予測では、温度が10℃上がると、なんと3倍の速度で劣化します。
保管温度と反応速度との関係【アレニウスの式からの予測】
保管温度5℃ 使用期限を保管期間365日とした時に、どのぐらい短くなるか
保管温度 劣化速度 保管期間
5℃ 1倍 365日
15℃ 約 3倍 約121日
25℃ 約 9倍 約 40日
35℃ 約27倍 約 13日
この実験からの予測で解るように、温度が高いと酸化がいかに進むか?!を知ると
少し気にかける事に意識が向きますね!
ただ、アロマ(精油)の開封後の推奨管理温度は、5~30℃とされています。
何故、こんなに推奨管理温度の差があるのか?は解りかねますが、私の長年の経験から考えると、大事なのは温度の変化をなくす事だと感じています。
①購入するお店のアロマ管理環境
②購入後の自宅でのアロマ管理環境
③開封後のアロマ管理環境
にあまり差がつかない事が一番大切だと考えます。
●最後に「湿度」に関して
アロマ(精油)は湿気を吸ってしまうと水分で濃度が薄まり劣化します。
湿度は、低ければ低いほど良いとされますが、しっかりと蓋をしていれば40~50%までは大丈夫とされています。
家の中で湿気が多くなる場所は避ける事が大切です。
〈湿気が多くなりやすい場所〉
・浴室 ・洗面所 ・窓際
ただ、日本の梅雨時期は70%を超える事もあるので心配になりますね!
そんな時もおススメなのが、木箱です。木箱は光の遮断もしてくれながら
余分な水分を吸ってくれるので、アロマ(精油)にとっては理想的な環境をかなえてくれます。
今はAmazonに、アロマ専用の素敵な木箱もたくさんあるのでお気に入りを見つけるのもおススメです。
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劣化【酸化】したアロマの見分け方
アロマ(精油)は、蓋を開けた瞬間から酸化します。
劣化したアロマは、肌に使うとピリピリと刺激を感じたり、赤くなったり、アレルギー反応がおこる事もあります。
また、柑橘系は酸化が早く、使用する方の保管状況でも酸化のスピードが違うので、どんな状態になったら劣化したと判断するのか?難しい所です。
基本的な基準は
柑橘系…開封後半年
その他…開封後1年
となっていますが、一番解りやすいのは「香りが変わった」と感じる事
こんな場合はアロマが【酸化】しています。
なので絶対に皮膚(肌)や髪などへに使わないようにしましょう。
アロマの消費期限
どれ位、使えるの?(保存期間の目安)
アロマ(精油)の消費期限は、未開封と開封後で変わります。
未開封の場合
アロマの消費期限(品質保持期間)は、メーカーやブランドによって異なりますが、
多くは3年程です。
ただ、未開封であっても上記と同じく保存方法に気をつけなければ劣化します。
なので、アロマを購入する時は、そのお店のアロマ管理環境も重要になります。
メーカー、ブランド毎にどのような取り組みがあるか知る事も大切だと感じます。
開封後は
半年〜1年とされています。柑橘系は半年、その他は1年程度です。
アロマ(精油)は、天然100%な為、防腐剤や酸化防止剤が入っていません。
その為、空気にふれるほどに酸化が進みます。
開封後はなるべく早く使ってくださいと言われるのはこの為です。
良くある質問
冷蔵庫に保存した方が良いの?
今回の記事をみると、「5℃で保管=冷蔵庫保存が良い」と感じますが、私の経験から何より大事なのは「極端な変化を避ける事」の方が大事だと感じます。
例えば…
アロマの保存を5℃でしているお店から購入したなら、
同じく温度が変わらないように保存パックで持ち帰り
冷蔵庫で同じく保存する
なら良いと思いますが、一般のアロマ販売店にそんなお店はありません!
それよりも自宅に帰った時と同じ温度程度の店頭に並んでいませんか?
この事を踏まえると、私は冷蔵庫で保存するまではあまり必要では無いと感じてます。
また、高価なアロマの中には(例えばローズオットー)は低い温度になると固まる性質のものもあります。
※ただこの冷蔵庫で保存に関しては、色々な見解があるのでご自身で試してみるのが1番ではないでしょうか?
遮光瓶は茶色が良いの?
結論は、茶色の遮光瓶が一番良い!です。
遮光瓶の色は様々ですが、色によって光を遮る効果に違いがあります。
アロマ(精油)の劣化には、「紫外線」「可視光線」「赤外線」の3つが影響します。
この中でも「紫外線」が一番影響するので、この紫外線を95%以上遮ってくれる茶色の遮光瓶がやはり一番良いです。
古くなったアロマ(劣化アロマ)はどうしたら良いの?
せっかく買ったアロマでも「劣化したら捨てるしか無いのですか?」とご質問を頂きます。
劣化したアロマをお肌につけるのは危険ですが、全く使えないわけではありません。
そんな時に私がおススメしたいのは、お掃除や洗濯に使う事です。
・重曹に混ぜて使う
100gに10滴程度混ぜるだけでいろんなお掃除グッツに生まれ変わります。
例えば…
出来上がったアロマ重曹を掃除機で吸って上げると不快な掃除機臭がさわやかに~♪
シンク磨きにアロマ重曹をつかうとピカピカに~♪(特にオレンジ)
アロマ重曹を靴箱にいれると、湿気をとりながらアロマの香りに~♪
洗濯機の掃除にアロマ重曹を使うと汚れが浮き上がる~♪
洗濯のすすぎにアロマ重曹を使うと洗剤をしっかり取り除く~♪
など とても重宝します
※洗濯に使う場合は、色がついている精油は避けましょう。また、重曹は水に溶けずらいので適量があります。
※掃除の時にも肌に触れないよう手袋などを使いましょう。
まとめ
今回は、アロマの保存方法と消費期限をまとめをお届けしましたが、
私たちが過ごしやすい環境にいると心地よいのと同じく
アロマ(精油)にも心地よい環境を心がける事が大切なのでは?と感じます。
🅟🅡🅞🅕🅘🅛🅔
お客様のニーズが「結果重視」から「癒し重視」に変化した事に気づき、サプリのようにアロマを提供する独自のメソッドを構築しカウンセリングに取り入れる。その後2011年に起きた東北大震災時、福島県の起業家向けに活用した所、前向きな人でも「深層心理に真逆のストレスを抱えて一歩前に進めない」事を発見し心理メソッドとして体系化、一般社団法人を設立。
郡山市・福島市から「心の健康を身近に気軽に」をモットーにメンタルヘルスの専門家も受講するストレスケア・メンタルヘルス講座として、現在12年目を迎えました。全国からオンラインで受講出来るプログラムです。
著書:売れっ子セラピストになる3つのステップ Amazon1位 東洋経済オンライン起業部門1位
保有資格:アロマ/ハーブ/食育/サプリメント/コミュニケーション/メンタル心理/マインドリーディング/マインドマップ
独立行政法人雇用・能力開発機構福島センター ワークガイダンス講師育成講座 終了
財団法人 実務技能検定協会 ビジネスマナー
経済産業省 中小企業庁 販売士検定
財団法人 事務技能検定協会 ビジネス文書技能検定
公益社団法人 マインドマップ検定