アロマテラピーが心と体をどうして癒すのか?!精油が作用する身体メカニズムを解説。リラックスするには明確な理由がある
アロマテラピーは癒される!とか、心と体を健康にする・元気にする!ときくけど何故だろう…?と不思議に思いませんか?!
今回はどうやって心と体に作用するのか?その秘密を具体的に4つのルートからお伝えします。
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どうやって癒されるの?仕組を解説!「体や心へ吸収されるルート」はこの4つダケ!
植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)は、私たちの心や体にさまざまに働きかけます。
その精油(エッセンシャルオイル)の成分の正体は、分子と呼ばれる小さな粒の集まりです。
この小さな粒が私たちの体や心に影響するルートはたった4つダケ!
ではどうやって働くのか?!
1つずつ説明していきます。
皮膚から吸収は、たったの40秒(皮膚吸収)
1つ目は、皮膚から身体に吸収していくメカニズム方法です。
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織でできていて、通常は身体に不要なものが入らないようにバリア機能が働いています。
しかし、精油はそのバリア機能を通過できるほど分子が小さいのです。
更に、浸透するのには「たったの40秒」しかかかりません。
「皮膚吸収」…肌からの吸収
1皮膚に塗布(精油を希釈(※)したて使用)
2肌から血管・リンパ管へ
3全身に運ばれる(約20分で全身の細胞にいきわたる)
4肝臓で分解(尿や老廃物と共に排出)
この優れた作用は、エステなどのトリートメントの時に利用されています。
皮膚から浸透して吸収し、全身をめぐることを「経皮吸収」とも呼ばれています。
精油の種類によって作用が異なりますので、お客様の状態やお悩みに合わせて調合できるアロマの高い知識を持つセラピストであれば、それぞれの精油が持つ作用を考えて使ってくれます。
「塗るだけで効果があるの?」という声が聞こえてきそうですwww
※希釈…水や溶媒を加えて薄めること。
皮膚吸収する時に必ず使うのが精油を薄めて使うキャリアオイルと呼ばれる植物オイルです
口からも取り入れてOKなのか?!〇〇と比べると8〜10倍(経口吸収)
次に、経口(飲むこと)で体に吸収されるメカニズムです
この取り入れ方をすると「皮膚吸収」の場合と比べると、精油の量は8〜10倍多くなるとわかっています。
「経口吸収」…口からの吸収
1消化器吸収
2血液に乗り全身へ運ばれる
3肝臓で分解(尿や老廃物と共に排出)
【よくある質問】
「飲める精油」だから安心で質の高い精油と言われた精油を使ってるのですが…本当に飲んでも良いのですか?
A.
それは、精油ではなく食品添加物です。なので精油と考えるのではなく食品添加物として使うモノです。
解りやすいイメージだとバニラエッセンスが良いかなぁ?と感じます。
バニラエッセンスだと考えると、いくら「飲める精油」だとしても過剰摂取はしないですよね?!同じように考えて使用するのが安全です。
ちなみに、1滴の精油は15-40杯のハーブティー、もしくは小さじ10杯分のチンキ剤(※)と同等の効能があるのでその部分を踏まえて使う事が大切です。
例)1滴のペパーミント精油は26杯のペパーミントティーと同じ効能があると言われています。
※チンキ剤…生薬をエタノール又はエタノールと精製水の混液で浸出して製した液状の製剤
また、精油の「経口吸収」は日本で認められておらず、一部の海外で医師の下で行われる形式です。(その場合でも必ず原液ではなく、必ず乳化剤が使用)一部の精油は、わずか1本で致死量に達するものもあります。精油の内服は危険ですので、絶対に避けて下さい。
また、乳幼児が誤って飲み込んだりしないように保管には十分気をつけ下さい。
日本で飲めるアロマとして販売されているものは、食品添加物として流通していますが、海外でも医師の下に行われる形式だと考えると、むやみに「経口吸収」する事は推奨できません。もし「経口吸収」したい場合は、サプリメント同様に医師の判断の下に行いましょう。
鼻からは2ルールで吸収されている?!(吸入吸収)
「吸入吸収」は鼻からの吸収です。鼻から取り込まれた香りの分子は、鼻や肺の粘膜から血管壁を通って血液に吸収され、血流を介して全身に行き渡ります。(2ルートあります)
「吸入吸収」…鼻からの吸収①
1鼻粘膜から吸収
2血管・リンパ管へ
3全身に運ばれる
4肝臓で分解
2以降は、先に書いた皮膚吸収と同じ流れになります。ただ、皮膚よりも粘膜のほうが血管の中へ溶け込みやすくなっています。
「吸入吸収」…鼻からの吸収②
1肺から吸収
2肺胞(※)へ
3血液にのり全身に運ばれる
4肝臓で分解
※肺には、肺胞と呼ばれる小さな風船状の組織があり、ここで肺胞上皮に接します。
この肺胞上皮の壁とその下に張り巡らされている毛細血管の壁はとても薄いため、肺胞上皮の細胞膜を通った精油の芳香化合物は、毛細血管の中へとても溶け込みやすくなります。
私たち人間の1回の呼吸量はおよそ500mlと言われ、そのうち150mlが気道に残るとすると、1回の呼吸で350mlが換気されることになります。
これを1分間で12回だとすると1日では17,280回、
換気量は6,048リットルにもなります。
こう考えると、鼻からの精油吸収率はとても高くなります。
0.02秒で脳が刺激されてる!!!(大脳反応)
「大脳反応」は嗅覚を通じて行われる脳の反応です。そのため、アロマは気づかぬうちに、体の生理的な反応や心に影響を与えます。
「大脳反応」…脳の反応
1鼻の奥の嗅上皮(粘膜)に香りの分子が付着
2インパルス(電気信号)
3嗅球(※)を通って大脳辺縁系(※)
①偏桃体(※)や海馬(※)
②視床下部(※)
③脳下垂体(※)
※嗅球は、左右に一対あり嗅神経からの信号を一番最初に受け入れる場所)
※大脳辺縁系は旧脳とも呼ばれ本能行動(食欲、生殖欲、睡眠欲など)や、
記憶、喜怒哀楽といった情動を司っています。
※偏桃体は、快・不快、喜怒哀楽などの感情の中枢です。
※海馬は、記憶の中枢です。
※視床下部は胃腸や心臓などの働きを調整する自律神経系の中枢です。
※脳下垂体は視床下部からのホルモンによる指令により、
甲状腺や卵巣、副腎など他の内分泌機関や体を調整する
ホルモンを分泌しています。そのため、ホルモンの分泌や自律神経が
司っている内臓の働きなど生理機能や免疫などにも影響します。
大脳反応も鼻からの香りの成分を取り入れます。(吸入吸収と同じスタイル)アロマの刺激が電気信号によって脳へ伝わるまでの時間は0.02秒よ言われ、さらにその電気信号が脳全体に伝わるのも0.2秒と言われています。
歯痛や体の深部の痛みが脳に脳に伝わるまでは0.9秒~と考えるとアロマが脳に影響を与えるスピードは、視覚や聴覚などほかの感覚よりも、生物としての本能や感情を揺さぶる力が強い事がわかります。
まとめ
アロマを嗅いだだけなのに「何となく気分が良くなったなぁ~!」と思っている方も多いかもしれませんが、実は香りが私たちの心身をリラックスさせてくれる効果には、明確なメカニズムが存在する事を知ると納得します!
当協会で開催しているアロマの心理メソッドは、今回説明した4のルートのうち、大脳反応を使って行います。この方法は、嗅覚から精油を脳反応に使う事で、人の記憶、感情に変化を与える条件のうち、75%もの影響力を持つといわれているから!心の部分に集中して使う事でストレスケアとメンタルヘルスを同時に行えるようになります。
🅟🅡🅞🅕🅘🅛🅔
お客様のニーズが「結果重視」から「癒し重視」に変化した事に気づき、サプリのようにアロマを提供する独自のメソッドを構築しカウンセリングに取り入れる。その後2011年に起きた東北大震災時、福島県の起業家向けに活用した所、前向きな人でも「深層心理に真逆のストレスを抱えて一歩前に進めない」事を発見し心理メソッドとして体系化、一般社団法人を設立。
郡山市・福島市から「心の健康を身近に気軽に」をモットーにメンタルヘルスの専門家も受講するストレスケア・メンタルヘルス講座として、現在12年目を迎えました。全国からオンラインで受講出来るプログラムです。
著書:売れっ子セラピストになる3つのステップ Amazon1位 東洋経済オンライン起業部門1位
保有資格:アロマ/ハーブ/食育/サプリメント/コミュニケーション/メンタル心理/マインドリーディング/マインドマップ
独立行政法人雇用・能力開発機構福島センター ワークガイダンス講師育成講座 終了
財団法人 実務技能検定協会 ビジネスマナー
経済産業省 中小企業庁 販売士検定
財団法人 事務技能検定協会 ビジネス文書技能検定
公益社団法人 マインドマップ検定