精油を安全に使える濃さは〇%?!簡単な薄め方3選!アロマ希釈基材の基礎を伝える
前回、アロマが肌に触れる時に守るPOINT(▶アロマは1%以下で使う)をお伝えしたのですが、
その先に
・どうやって計算すればいいの?
・何で薄めて使えばいいの?
と疑問が湧いてくるかと思います!
なので今回は前回の続き!アロマを薄める時の基礎をお伝えします。
アロマ1%以下にするって どうやって計算できるの?
そもそも、アロマをどうやって1%以下にできるのでしょうか?
実はとっても簡単に計算できるようになっているのです!
その秘密はアロマボトルに隠されています
アロマボトルに隠されている秘密
アロマボトルのキャップを開けると、中にドロッパーという白色透明の蓋がついています。
このドロッパーからポタリと落ちるアロマ1滴は、基本0.05mlになっています。
ということは… 基材(※)5mlに対して1滴が1%になります。
※基材(読み方:きざい)
油性成分、水性成分、それを混ぜるための界面活性剤など。
※稀に1滴が0.07mlのドロッパーもありますが、購入時に指定がなければ、
どんな形状のドロッパーでも1滴は0.05mlと決まっています。
↓表にしてみると解りやすいのでまとめて見ました↓
1%以下の濃度にする場合
10ml 2 滴
20ml 4 滴
30ml 6 滴
50ml 10滴
0.5%以下の濃度にする場合
10ml 1 滴
20ml 2 滴
30ml 3 滴
50ml 5 滴
さて、ココまでは理解できても次の疑問がまだ残っています
それは…何を使ってアロマを薄めたらいいのか?です。
という事で、次にアロマを薄める為につかう基材についてのお話です。
ところでアロマはどんなモノを使って薄めるの?!
アロマを薄めるのに使う材料を希釈基材と言います。
これは2つの言葉が合わさったもの
希釈+基材=希釈基材(読み方:きしゃくきざい)
つなげて説明すると…?!
油性成分や水性成分、それを混ぜるための界面活性(※)効果のあるものをつかって薄めるものをさします。
※界面活性(読み方:かいめんかっせい)
水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせて性質を変化させるモノ。
そうです!お察しの通り~♪
アロマを薄める時、薄める材料にはいろんな種類といろんな薄め方があります!
今回は、絶対に覚えておきたい代表的な3つをお伝えします
1つ目 油性成分の基材は…
植物から抽出したオイルの事で、アロマトリートメントをする時に使うのが一般的です。
そしてこのオイルは、肌から体の中へアロマの栄養を運ぶ役割からキャリアオイルと呼びます。
キャリーケースは旅行の時に荷物を運ぶケース、アロマの栄養を体内へ運ぶからキャリアオイルになるわけです!
キャリアオイルはそもそも植物オイルなので、単体で使用してもお肌の栄養になるものばかりですが
アロマと一緒によく使われる代表的なものを2つご紹介します
・スイートアーモンドオイル
手ごろな価格の物が多く、さらに酸化しにくく長持ちするので、BODY用キャリアオイルとしてエステサロンでも人気です。
・ホホバオイル
こちらはFACE用キャリアオイルとしてよく選ばれます。オイルの構造がヒトの肌の皮脂の成分の一つと似ていることから、
肌なじみがよく天然の肌バリア成分として単体でも人気があります。
2つ目 水性成分の基材は…
代表的なのは「水」です。ルームスプレーや化粧水を作る時に使います。
この時に大事なことは水道水を使わないことです。水道水には不純物や塩素が入ってるので基材には適しません。
必ず精製水やミネラル分の少ない浄化水を使いましょう。
※ただ精油は水性成分だけでは混ざりあわないので、最後に紹介する界面活性効果のある基材と併せて使いましょう。
3つ目 界面活性の基材は…
アルコールなどの両親媒性(※)。他にもグリセリンなどの両親媒性脂質の事。
精油は水に溶けにくいので、必ず水性成分の基材の前に、
水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせて性質を変化させる基材を使います。
※両親媒性(読み方:りょうしんばいせい)
水との親和性が大きい部分(親水基)と親和性が小さい部分(疎水基)の両方をもち合わせていること。
この界面活性の効果がある基材で、アロマの世界ではよく使われるのが「無水エタノール」や「グリセリン」ですが
私のお勧めは「強アルカリ水」です。水なのに界面活性の効果があるのですか?と聞かれそうですが、
そうなんです!あります!
それならば「水」なので水性成分に入れても良いのですが…ココではあえて界面活性効果のある基材へ分類して置きます。
理由は、「強アルカリ水」が、それだけでも殺菌作用や洗浄作用、消臭作用などの効果があるからです!
※「強アルカリ水」がおススメの理由は、また別の記事にまとめます。
この他にもある薄め方
今回は、アロマの希釈基材として代表的な3つをご紹介しましたが、この他にも基材と呼ばれるモノにはたくさんあります。
・蜜蠟(読み方:みつろう)
ミツバチが分泌するワックスで、60~70℃で溶ける基材です。
肌をや和楽する軟膏クリームやリップクリーム作りに使われる
・クレイ
鉱物が主成分の粘土です。肌の老廃物を吸着したり、除去してくれるので
洗顔料やパック作りに使われます。
・塩
ここでの塩は、岩塩などです。発汗作用とデトックス作用があるので
バスソルトやスクラブ剤を作るのに使われます。
・重曹
汚れを落としてくれるので、洗浄剤を作るのに使われます。
また消臭効果もあるので消臭剤を作る時にも使われます。
さらにクエン酸と一緒に使う事で発泡作用が生まれてシュワ~となる入浴剤も作れます。
・シアバター
シアの実からとれる保湿力の高いバター上のオイルです。
石鹸づくりやクリーム作りの時に使われます。
・キサンタンガム
トウモロコシの粉(コーンスターチ)を発酵させた植物由来の粉状のジェル化剤です。
ジェルクリームを作る時に使われます
いかかですか?
実は最後に紹介している基材は、自分にあった「オーダーメイドコスメ」が作れてしまう基材です。
手作りすると防腐剤や保存料を使わないナチュラルコスメが作れるようになるのもアロマの魅力です。
まとめ
アロマを安心して使える注意点を知れば、アロマの魅力は香りを楽しんだけにとどまりません。
ちなみにアロマで自分自身で使う為のオリジナルのスプレーを作ったりコスメを作るには、資格が必要ありません。
今ではネットなどでも気軽に基材が手に入るのですぐにチャレンジできます。
そして自分で作るからこその愛着が湧くのもアロマの楽しみになる方も多いです。
前回の記事と併せて、注意点はアロマを楽しめるようになる為に必要だと知って頂けたらうれしいです。
🅟🅡🅞🅕🅘🅛🅔
お客様のニーズが「結果重視」から「癒し重視」に変化した事に気づき、サプリのようにアロマを提供する独自のメソッドを構築しカウンセリングに取り入れる。その後2011年に起きた東北大震災時、福島県の起業家向けに活用した所、前向きな人でも「深層心理に真逆のストレスを抱えて一歩前に進めない」事を発見し心理メソッドとして体系化、一般社団法人を設立。
郡山市・福島市から「心の健康を身近に気軽に」をモットーにメンタルヘルスの専門家も受講するストレスケア・メンタルヘルス講座として、現在12年目を迎えました。全国からオンラインで受講出来るプログラムです。
著書:売れっ子セラピストになる3つのステップ Amazon1位 東洋経済オンライン起業部門1位
保有資格:アロマ/ハーブ/食育/サプリメント/コミュニケーション/メンタル心理/マインドリーディング/マインドマップ
独立行政法人雇用・能力開発機構福島センター ワークガイダンス講師育成講座 終了
財団法人 実務技能検定協会 ビジネスマナー
経済産業省 中小企業庁 販売士検定
財団法人 事務技能検定協会 ビジネス文書技能検定
公益社団法人 マインドマップ検定